Un Concert de Piano Excentrique : 2002
〜第3回 こだわりのあるピアノ弾きとその仲間達による大演奏会〜

= 曲目解説・演奏者メッセージ =


リアルオーディオ演奏 リアルオーディオ演奏付き

16. スメタナ/ポルカ「ピルゼンの思い出」 リアルオーディオ演奏 曲目解説・メッセージ
濱川朋
スメタナ/チェコ舞曲集より「オーブス」 リアルオーディオ演奏 曲目解説・メッセージ
<プロフィール>
現在小田急百貨店勤務 クラシック音楽のあらゆるジャンルに興味を持つ。最近は古楽に目覚めつつある。
<曲目紹介>
Bedřich Smetana(1824−1884)は、交響詩「Moldau」の作曲で有名だが、Franz Lisztもその才能を認める卓越したピアニストであったことはあまり知られていない。実際、演奏会で彼自身が演奏するために作曲したピアノ曲は膨大な数になる。彼は16歳の時、ピルゼンの教会付の中学校に入学した。ここで後に妻となる女性とも出会っている。1843年、彼が同地を去ってプラハに向かうときに作曲したのが、ポルカ形式で書かれた「Souvenir of Plzeň(ピルゼンの思い出)」で、彼の初期の作品にあたる。これに対し、「Oves」はSmetanaの最後期の作品である。1874年、彼は脳梅毒から来る聴覚障害が起こり、やがて聴力はほとんどなくなってしまう。(因みに「Moldau」を含む「Mávlast」や、有名な弦楽四重奏曲等の霊感に満ちた名曲はこれ以降に作曲された。)その一方で当時新進気鋭であったAntonín Dvořák(1841−1904)が「スラブ舞曲集」を発表すると大ヒットした。Smetanaはこれに少なからず影響を受け、ピアノのための「チェコ舞曲集」の第1集を1877年に、第2集を1879年に作曲した。「Oves」は全10曲からなる第2集の3曲目である。「Oves」は「穀物」とか「小麦」という意味であるが、ここではほとんど関係がない。この曲はErbenの収集した歌(第592番)に基づいており、内容は失恋の歌である。「チェコ舞曲集」は、Smetanaの晩年の傑作であり、あらゆる種類の舞曲が入っている。また、後の作曲家ではBohuslav Martinů(1890−1959)がこの曲に触発されて「練習曲集とポルカ集」を書いている。
<音源情報>
「Oves」…Rudolf Firkušný(1912−1994)のチェコ舞曲全集の1回目の録音、Capitol(=EMI)盤(1957年モノラル録音 CDM724356606920)では、彼の卓越した技巧が余すところなく発揮されている。他、Ivan KlanskyがデンマークのKontrapunkt に入れたSmetanaピアノ曲全集は、どの巻も完成度が高いがチェコ舞曲(Kontrapunkt32296)も例外ではない。「Souvenir of Plze?」…Ivan Moravec(1930−)がSupraphon(現在海外盤は、ネットで入手可能)に録音したリサイタルのライブ盤でアンコールとして演奏されているものは、リズムに生気があり楽しい。


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