リフシッツのピアノで弾く「音楽のささげもの」

先月末に発売されたばかりのCD、「Bach: Musikalisches Opfer」がなかなか面白い内容でしたので紹介します。
バッハの作品の中で謎かけの多い「音楽のささげもの BWV1079」の中から、3声・6声のリチェルカーレ、カノン、トリオソナタをコンスタンチン・リフシッツ(Konstantin Lifschitz, 1978-)のピアノ演奏で聞くことができます。3声・6声のリチェルカーレはピアノでも演奏できるのでニコラーエワをはじめいくつかの録音で聴くことができますが、種々のカノンやトリオソナタを含めてピアノで演奏しているのはこれが初めてではないでしょうか?(もし他にピアノで演奏している録音があれば教えてください)

それにしてもトリオソナタはどうやって一人で弾いているのか?と思い注意深く聴いてみると、どうやら多重録音で一人で二台ピアノ(連弾?)の演奏としているように思われます。CDのライナーノーツにも特にそういった記述は見当たらなかったので、どの曲がソロで弾いていてどの曲が多重録音なのかよくわからないのですが・・・ピアノの音色が好きな私としては、たとえ多重録音であったとしても、「音楽のささげもの」がピアノの響きで聴くことができるというこのCDの意義は非常に大きいものです。

なおこのCDには、他には前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV 552と、フレスコバルディの3つのトッカータの録音も収められています。

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Comments [2]

こんにちは~。
わーい。わたくし的に久々「買い」なCDです。(嬉)
Orfeoの解説によるとどうも多重録音らしいですネ。
トリオソナタは音域的にソロでは絶対演奏不可能ですもの。(一応、トライしてみたことがある…。)

ですよね~、リリース予告が出たときに飛びつきましたよ。
私もトリオソナタの編曲にトライしましたが、2楽章目で頓挫しました・・・
連弾の編曲ならありそうなものなのですが、まだ見つかってないんですよ~。

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プロフィール

田中 博幸 (Hiroyuki Tanaka
hiro105@cc.rim.or.jp
音楽、バッハ、ピアノが好きなサラリーマン。バッハのピアノ編曲に関する楽譜/音源を収集、研究している。フーガやカノンなどの対位法的楽曲を好む。ピアノの他、和声と対位法を勉強中。片手のためのピアノ編曲を創作。「左手のアーカイブ」プロジェクトで編曲家として活動。
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