バッハの音楽の曲目データベース

編曲数: 7曲
■原曲情報
BWV 903 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 ニ短調

■編曲一覧
BWV 編曲者 曲名 調性 楽譜 音源
BWV 903 ブゾーニ 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 ニ短調
BWV 903 ビューロー 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 ニ短調
BWV 903 ストラダル 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 ニ短調 ×
BWV 903&948 ソラブジ 現代ピアノのための半音階的幻想曲 ニ短調
BWV 903 ソーザ 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調(左手のための) ニ短調
BWV 903 ダルベール 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 ニ短調 ×
BWV 903 ジロティ 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 ニ短調 ×


■曲目・編曲内容解説

この曲は、バッハのクラヴィーア曲の中でも特に有名で、大胆な和声と情熱に満ちた音楽でひときわ注目されます。 バッハの死後、多くの曲が忘れ去られている中でこの曲は写筆譜が増えて演奏されていたといわれています。 それだけ魅力に満ちていることを実績として示しています。

バッハ=ブゾーニ
これは本来「編曲」というよりも「校訂」に近いと私は思います。とはいえ幻想曲は「アルペッジョ」と指定された 和音進行だけが書かれた原典に、ブゾーニは独自のアルペジオ音型を書き込んでいます。また「レシタティーヴォ」 と指定された部分の和音はブゾーニによって拡大され、より豊かな響きが生まれます。 フーガも、アルト声部の随所にオクターブを盛り込み、部分的には対旋律を加えたり6度和音を加えたりしています。 曲目として「ブゾーニ編」として明記してある演奏としては、ブゾーニの弟子であるエゴン・ペトリによる録音が残されています。

バッハ=ソラブジ
編曲者の名前からして凄そうですが、中身も壮絶。和声的には原曲に忠実ですが、その分厚さは並大抵のものではありません。 でも数回聴くと不思議と慣れてきてしまいます。もはや別の曲として。この編曲は幻想曲とフーガからなりますが、幻想曲は 原曲の半音階的幻想曲をもとにしてますが、フーガは同じニ短調のBWV 948のフーガを用いています。このフーガも、 はじめは普通にはじまるものの次第に分厚さを増し、効果的な不協和音を交えながら音量を拡大して壮麗な終わり方をします。 いくら「現代ピアノのための」と表記しようにも、これは・・・

バッハ=ビューロー
ハンス・フォン・ビューローがピアノ用に書き換えたもので、明確な記述はないものの、 シモン・バレルやルース・スレンチェンスカなどがこの版で演奏していると思われます。 全体的に和音を厚くしてますが、一般的な原典版でないものを元にしているため、装飾音の付け方・アルペッジョの奏法、 また曲の最後がmollで終わる点など、原典版の演奏に慣れていると若干違和感を感じます。

バッハ=ソーザ
左手のための驚異的な編曲。私は1999年のソーザの来日公演に聴きに行きましたが、 その時のプログラム冒頭がこの左手のための半音階的幻想曲とフーガでした。 単純に無理矢理左手だけで弾こうとしているのではなく、独自の創造を織り交ぜながら、 メロディーの音型や音域を変えつつ音楽の持つ精神そのものを見事に表現しています。 このような編曲をするのには、バッハの無伴奏ヴァイオリンのための曲を作曲するのと 同じような能力が要求されるのではないでしょうか。 ひたすら音を付け足し厚みを増す編曲とは一線を画す、稀代の編曲だと私は思います。
作成日:2003/10/09
更新日:2003/11/15
更新日:2003/11/22

blog記事 2005.01.20: ソラブジ編曲のバッハ

blog記事 2009.03.21: 左手のためのバッハ編曲
【凡例】
楽譜 ○:出版楽譜を所持、△:複写譜を所持、×:不所持
音源 ○:CD・LPを所持、△:非商用録音(アマチュアを含む)を所持、×:不所持


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