バッハの音楽の曲目データベース

編曲数: 8曲
■原曲情報
BWV 535 前奏曲とフーガ ト短調 ト短調

■編曲一覧
BWV 編曲者 曲名 調性 楽譜 音源
BWV 535 サーント 前奏曲とフーガ ト短調 ト短調
BWV 535 ニコラーエワ 前奏曲とフーガ ト短調 ト短調
BWV 535 シュタルク 3つの前奏曲とフーガ 第2番 ト長調 ト短調 ×
BWV 535 ツァードラ 前奏曲とフーガ ト短調 ト短調 ×
BWV 535/1 ジロティ 前奏曲 ト短調(サーント版の改編) ト短調
BWV 535 ストラダル 前奏曲とフーガ ト短調 ト短調 ×
BWV 535 チェルリッツキー 前奏曲とフーガ ト短調 ト短調 ×
BWV 535/1 田中 左手のためのオルガン前奏曲 ト短調 ト短調


■曲目・編曲内容解説

この曲の前奏曲の始まりはゆるやかで、気づくと急激に走り上がる単声のパッセージがあり、 その後半音階の下降、最後に盛り上がってフーガに続きます。 そんな即興的な前奏曲の中に実はフーガの主題がほのめかされており、 フーガの最後には前奏曲の曲想を回帰しているという全体の統一感があります。


バッハ=シロティ/前奏曲 ト短調
この曲は、楽譜に書いてある情報によるとサーントによる編曲の改編です。 バッハ=ブゾーニのシャコンヌのシロティ改編版のように元編曲より若干音を減らして再構築しています。 サーント編は前奏曲とフーガを通して編曲していますが、シロティはなぜ前奏曲だけをとりあげたのか不明です。 この曲は明らかにフーガがないと引き締まりません。前奏曲はどちらかというと即興的な楽想ですが、 その前奏曲の中ではっきりとフーガの主題が提示されているわけですから。 とはいえこの前奏曲の編曲はピアノを使うことによる効果をうまく引き出しており、 右下の譜例を見ていただくとわかるかと思いますが、低音から高音まで使うことにより壮麗な響きを演出しています。 サーント編よりもすっきりとしながらも演奏効果が高くなっていると思います。

(Bach=Siloti)
(Bach=Siloti)
(Bach=Siloti)
(Bach=Siloti)
バッハ=サーント/前奏曲とフーガ ト短調
上記のシロティ編の元となったサーント編は、フーガまで通して編曲されています。右の譜例はフーガの冒頭です。 ブゾーニの弟子ということもあり、編曲は全体的に重厚。 右下の譜例、フーガの後半部ではテーマをオクターブにし、広い音域を使いながら分厚く華やかな展開を見せます。
(Bach=Szanto)
(Bach=Szanto)
(Bach=Szanto)
(Bach=Szanto)
作成日:2003/10/11
更新日:2003/12/17
更新日:2007/08/21
更新日:2013/08/04

blog記事 2007.08.21: オルガン前奏曲とフーガ ト短調 BWV 535
blog記事 2013.08.04: 左手のためのオルガン前奏曲(BWV535より)
【凡例】
楽譜 ○:出版楽譜を所持、△:複写譜を所持、×:不所持
音源 ○:CD・LPを所持、△:非商用録音(アマチュアを含む)を所持、×:不所持


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