バッハの音楽の曲目データベース
編曲数: 2曲
■原曲情報
BWV 653
| ライプツィッヒ コラール バビロン川のほとりで
| ト長調
|
■編曲一覧
BWV |
編曲者 |
曲名 |
調性 |
楽譜 |
音源 |
BWV 653 |
フェインベルグ |
13のコラール前奏曲 第4曲 バビロン川のほとりで |
ト長調 |
△ |
○ |
BWV 653b |
レーガー |
バビロン川のほとりで(異稿) |
ト長調 |
○ |
○ |
■曲目・編曲内容解説
この曲はサラバンド調のリズムですが、なんとも言葉に言い表せないほど美しい旋律が流れます。
いろいろな資料を読んでみると、どうやら初期バージョン(BWV 653b)と改訂バージョン(BWV 653)が残されているようで、
初期バージョンの方が2重ペダルを含む5声部で書かれており他の曲には見られない美しさをもっていて、
後に4声に単純化させたものが改訂バージョンだそうです(若干旋律内のリズムも変わっているようです)。
現時点で私は改訂バージョンしか聴いたことがありませんが、それでもこの美しさを持っているので、
5声の初期バージョンの美しさはどのようなものなのでしょうか。
バッハ=フェインベルグ
フェインベルグの編曲は改訂バージョン(BWV 653)によります。トリルの扱いや、
右手と左手の交差を巧く利用した多声部の弾き分け方などは感嘆に値します。
低音部はオクターブ和音に徹しており相当低い音まで使っていますが、
これがピアノで弾く場合に非常に響きが豊かになっています。
もちろんオルガンの響きに比べると全く雰囲気は変わってしまいますが、
ピアノで弾くことでより澄み切った美しさがあらわれると思います。
ようやくこの曲が収録された音源がリリースされました。
バッハ=レーガー
レーガー編の方は初期バージョン(BWV 653b)です。
楽譜は一見シンプルなのですが、非常に弾きづらい!というのが第一印象でした。
声部が分かれているのが一目瞭然なのですが、なぜか弾きづらい、
ということはピアノ曲として多少無理があるのでは?と思われます。
それぞれ単一声部のみを弾いてみるとやはりきれいな旋律なのですけどね。
ちなみに右の譜例を見てわかるように、冒頭部でフェインベルグ編は3声なのに対し
レーガー編は4声で書かれており、曲が進むと5声になります。
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(Bach=Feinberg)
(Bach=Reger)
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作成日:2003/10/11
更新日:2004/09/09
【凡例】 楽譜 ○:出版楽譜を所持、△:複写譜を所持、×:不所持
音源 ○:CD・LPを所持、△:非商用録音(アマチュアを含む)を所持、×:不所持
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