バッハの音楽の曲目データベース
編曲数: 5曲
■原曲情報
BWV 855
| 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第10番 ホ短調
| ホ短調
|
■編曲一覧
BWV |
編曲者 |
曲名 |
調性 |
楽譜 |
音源 |
BWV 855a |
ジロティ |
前奏曲 ロ短調 |
ロ短調 |
○ |
○ |
BWV 855/2 |
フィリップ |
バッハによるオクターブ練習曲 第15番(フーガ) |
ホ短調 |
△ |
× |
BWV 855a |
田中 |
左手のためのプレリュード ロ短調(BWV 855a, Siloti編に基づく) |
ロ短調 |
○ |
△ |
BWV 855a |
田中 |
左手のための小前奏曲 ホ短調 編曲1 (Siloti編に基づく) |
ホ短調 |
○ |
× |
BWV 855/1 |
田中 |
左手のための小前奏曲 ホ短調 編曲2 |
ホ短調 |
○ |
× |
■曲目・編曲内容解説
この前奏曲は、バッハの息子のために書いたと言われる「W.フリードマンのための音楽帳」に含まれる前奏曲(BWV 855a)
に、後年平均律曲集に含めるために若干の改訂(最後にプレストがついてます)を加えて2部形式になっています。
フーガは平均律曲集で唯一の2声。右の譜例は、BWV 855aのものです。
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(Bach/ Prelude No.5 W. F. Bach Book, BWV 855a)
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バッハ=シロティ/前奏曲 ロ短調
この編曲の元になるのは、平均律曲集のための改訂が入る前の前奏曲で、プレストの部分がついていません。
この曲はシロティの娘に献呈されており、より音楽的な深みをもたせるためにロ短調で書き換えられています。
また非常にゆっくりとしたテンポ指定でささやきかけるような弱音で始まり、分散和音の中に哀愁漂うメロディー
が浮き立ち、なんともロマンチックな曲になっています。シロティの編曲の中でも最も有名なだけではなく、
バッハのピアノ編曲の中でも相当人気があり、多くのピアニストが弾いています。特にギレリスが愛奏したことは
有名であり、チャイコフスキーのコンチェルトのアンコールで全聴衆が息を飲んで聴き入っている演奏は、
まさに真に感動する音楽だと思います。
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(Bach=Siloti/ Prelude h-moll)
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作成日:2003/10/09
更新日:2007/08/10
blog記事 2007.08.14: 前奏曲 ロ短調
blog記事 2012.01.08: 左手のためのプレリュード ロ短調(BWV855a, Siloti編に基づく)
blog記事 2012.01.08: Paul Barton plays Bach-Siloti-Tanaka Prelude for left hand only
【凡例】 楽譜 ○:出版楽譜を所持、△:複写譜を所持、×:不所持
音源 ○:CD・LPを所持、△:非商用録音(アマチュアを含む)を所持、×:不所持
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