バッハの音楽の曲目データベース
編曲数: 7曲
■原曲情報
■編曲一覧
BWV |
編曲者 |
曲名 |
調性 |
楽譜 |
音源 |
BWV 548 |
リスト |
前奏曲とフーガ ホ短調 |
ホ短調 |
○ |
○ |
BWV 548 |
フェインベルグ |
前奏曲とフーガ ホ短調 |
ホ短調 |
△ |
○ |
BWV 548 |
ストラダル |
前奏曲とフーガ ホ短調 |
ホ短調 |
○ |
× |
BWV 548 |
レーガー |
前奏曲とフーガ ホ短調 |
ホ短調 |
○ |
○ |
BWV 548 |
レーガー |
前奏曲とフーガ ホ短調(連弾) |
ホ短調 |
△ |
× |
BWV 548 |
グライショーフ |
前奏曲とフーガ ホ短調(連弾) |
ホ短調 |
○ |
× |
BWV 548 |
モール |
前奏曲とフーガ ホ短調 |
ホ短調 |
△ |
× |
■曲目・編曲内容解説
この曲は、フーガの音型がだんだん広がっていく形なので、「楔」(the wedge)という別称でも知られています。
オルガンのすべての機能を使っているそうで、壮大な作品になっており、「2楽章のオルガン交響曲」という異名さえあります。
バッハの前奏曲とフーガは、大抵は前奏曲で自由に演奏した後に厳格なフーガで全体のバランスをとるような傾向がありますが、
この作品は別格で前奏曲が緊密に構成され、フーガで一気に解放されるという形になっています。
なるほどフーガは協奏曲のような、トッカータのような要素が盛り込まれ、それらが大胆に融合されています。
バッハの短調のオルガン曲の中で、私はこの曲が一番好きです。
バッハ=リスト
リストの一連のオルガン前奏曲とフーガの編曲は、その書法として原曲をそのままピアノ譜に写しているようです。
もはや原曲のもつ壮麗さはピアノでは表現しきれませんが、
逆にあたかもオリジナルのクラヴィーア曲のように端正な音楽を作り上げることに成功していると思います。
<楽譜>
バッハ=フェインベルグ
リストの編曲に比べると、より深く、より厚く、豊かな音楽となっています。原曲が素晴らしいこともありますが、
それをピアノで表現すべく加えられた低音、拡大された和音によってピアニスティックになっています。
もともとこのフーガの中間部は急速に駆け上がる音の洪水があり、私はオルガンよりもピアノに適した音型なのではと思います。
またテーマの楔の音型を低音オクターブで演奏する箇所は凄まじい推進力を持っており、聴き手を圧倒します。
他にも演奏者のペダルの使い方によって、いろいろな可能性が開けてくるのではないでしょうか。
ぜひ編曲者自身による演奏を一度聴いてみることをおすすめします。
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(Bach=Feinberg/ Prelude and Fugue e-moll)
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バッハ=レーガー
恐ろしいまでの音の洪水、重厚な編曲です。Maestosoの指示がある冒頭部分からソプラノもバスもオクターブ。
右の譜例はフーガ中間部ですが、あの火花のほとばしるパッセージも 同じようにすべてオクターブという、
オルガン原曲での一般的な速度での演奏はほとんど不可能のように思われます。
上で紹介したフェインベルグ編が易しくさえ感じられます。
オルガン譜と比較してみると、オクターブ化による音量・重量感の増加のために原曲に無い音をたくさん挿入しています。
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(Bach=Reger/ Prelude and Fugue e-moll)
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作成日:2003/10/09
更新日:2006/04/02
更新日:2010/09/02
blog記事 2005.11.21: レーガー編のオルガン前奏曲とフーガ
【凡例】 楽譜 ○:出版楽譜を所持、△:複写譜を所持、×:不所持
音源 ○:CD・LPを所持、△:非商用録音(アマチュアを含む)を所持、×:不所持
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