サンサーンス編、フィリップ編の楽譜到着

昨年末に注文していたいくつかの楽譜が到着しました。まずは Durand から出版されているサンサーンス編曲のバッハ のうち、中でもとりわけ美しいと思うのは、無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番からの「ラルゴ」です (下の譜例参照)。ヴァイオリンの奏でるメロディーにピアノならではの豊かな装飾が施されています。
Bach=Saint-Saens/ Fugue from Violin Sonata BWV 1005
(Bach=Saint-Saens/ Fugue from Violin Sonata BWV 1005)
もう1点、イシドール・フィリップ編の協奏曲イ短調。この曲は元々ヴィヴァルディの協奏曲(調和の幻想 Op.3-8)を バッハがオルガン協奏曲として編曲したものです。
Bach=Philipp/ Concerto d-moll BWV 593
(Bach=Philipp/ Concerto d-moll BWV 593)

ソラブジ編曲のバッハ、ほか追加

先週、Sorabji Archiveからソラブジ編曲の楽譜が届きました。 現代ピアノのための半音階的幻想曲フランス組曲第4番より「前奏曲」。 前者はその恐ろしさをCDで聴くことができます。原曲と異なるフーガがセットになってますが、独特の三段譜と何せ真っ黒の楽譜には驚かされます。 フランス組曲の4番は、よく知られている稿では他のフランス組曲と同様にアルマンドで始まりますが、異稿のBWV815aでは前奏曲で始まりエールで終わります。 リヒテルなんかはこの前奏曲の方をアルマンドの前に弾いてますよね。ソラブジはこの前奏曲を編曲してます。こちらも音の洪水で処理していますが、 5ページほどの小曲ですので、ひょっとしたらソラブジの作品中で最も易しい曲かもしれません。(下の譜例が冒頭部分です)
Bach=Sorabji/ Prelude BWV 815a
その他に、以前から持っていたヘンダーソンという人の編曲による 「8つのオルガンコラール前奏曲集」を曲目データベースに登録しました。比較的弾きやすい編曲で、 旋律がこよなく美しいコラール「おお人よ、汝の大いなる罪に泣け(BWV 622)」などがお勧めです。