左手のためのカンツォーナ(BWV588 より)

バッハ片手用編曲の11曲目は、カンツォーナ BWV 588の前半部分を、左手だけで演奏できるように編曲しました。
原曲はバッハのオルガン曲で、四声のフーガになっています。四分の四拍子による前半と、二分の三拍子の後半からなりますが、今回はまずは前半部分に挑戦しました。
今までの編曲に比べて、四声の独立した声部を片手で弾けるように編曲するのは大変難しく、色々と試行錯誤を繰り返しました。
フーガの主題と対主題は原則オリジナルのままにし、自由唱の部分を変形さ・跳躍させて広い音域を弾きわけるようにしています。同じ音がオクターブで重なる部分などはむしろ省略した方がすっきり聞こえるので、七や九の和音を使うところや、低音を響かせたいところ以外はほとんど三声にしてます。
バッハ好きとしては、難しいながらもこのような曲を片手用に編曲してみたかったので、今回の挑戦はとても多くの達成感を得ることが出来ました。
J. S. Bach/ Canzona in d Minor BWV 588, arranged for piano, left hand only by Hiroyuki Tanaka

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