Schanz: Bach in der Klaviertranskription

もう一年くらい前の話ですが、アルトゥール・シャンツ博士(Dr. Arthur Schanz)が書いた「J. S. Bach in der Klaviertranskription」という本を購入しました。私にとって大変面白く、意義深い本だったので紹介したいと思います。
Schanz: J. S. Bach in der Klaviertranskription
タイトルの通り、バッハのピアノ編曲についての本で、ドイツ語ですが、700ページにわたってジャンル別に解説・比較考察が述べられています。2000年のバッハ・イヤーに出版されたようです。BWV番号別の一覧、編曲者別の索引、譜例を交えた解説、などなど、まさに私がこのホームページでこつこつと編曲の紹介を書き溜めてきて、最終的に目指していたひとつの完成形がそこにありました。またその網羅度も相当高く、私がコレクションで持っているものはもちろん、存在は知っていたものの見たことが無かったような稀少なものも譜例付きで紹介されていました。ピアノソロ編曲、4手連弾、2台ピアノ、なども網羅。録音については述べられていませんでした。
私から見て唯一の難点は、全てドイツ語で書かれていること。そこでドイツ語が得意な音楽仲間のY氏の協力を得て、少しずつその内容を読み進めてきました。内容がわかってくると、同じ意見だったり若干違った意見だったりが見えて、ますます面白いです。協力ありがとうございます!
私の研究(収集)結果も、次のバッハ・イヤー(2035年か?!)までくらいの長いスパンの目標で、それが本になるのか、WikipediaIMSLPの一部になるのか、どうかはまだまだわかりませんが、できれば日本語と英語の両方で世に残したいと思っています。

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